1.気になる暮らしのマネーワード
○今週の気になる暮らしのマネーワード何ですか? 「お天気保険」です。いまアウトドアブームですよね。今アメリカのセンシブルウェザーというFINTech企業の保険で日本では販売されていませんが「雨が降ったら旅行代金が戻ってくる保険」というのがあるんです。保険に入ると朝の段階で「今日何時から何時まで雨が降るのでお金を返金します」というメッセージが来て返金される保険なんです。 ○旅先で雨が降ると予定が変わってしまいますね。アウトドアや旅先でのアウトドアアクティビティの場合だとなおさらです。それが朝の段階でお金が返金されると気分がウキウキですね。 お金が返金されていれば、旅先で予定の変更ができますので旅行者にとってめちゃくちゃメリットですね。 ○どの位の雨で返金されるんですか? 1時間で1mm以上の雨で2時間以上降った場合に返金されるという保険です。 ○小雨レベルで返金ってすごいですね? 政府の気象のデータを中心に自分たちのアルゴリズムで気象の変化を割り出しているAI企業なんです。ただこの保険が利用できるのは14日前までという条件がつきます。 ○保険料はどのくらいなんですか? だいたい3%-10%を保険料として納めるようです。今後は様々なデータを使った保険がどんどんでてきます。Fintech保険が注目ですね。 2.「目指せFIRE!「収入を増やすにはその2」」 ○今日はメインテーマは「目指せFIRE(応用編)「収入を増やすにはその2」」ですね。前回放送ではまずは現状を把握ということで生涯年収を把握、そして現在お持ちの現預金・自宅や自動車などを加えた資産を把握、そこからローン残高を引いたものが純資産でした。そして生涯年収から純資産を引いた額が今まで使った支出になるでしたね。 そうです。現状を把握した上で収入をどの位増やすと良いのかを具体的に考えていきます。FIREするには目標運用額を設定し、FIRE後に運用額を減らすことなく定期的に取り崩すことが必要ですので、現状を把握しながら目標の運用額を設定していきます。 ○簡単そうな話ではないですね。 そうですね。私たちはこのコーナーでもよく出てくる「ライフプラン表」をベースに色々シュミレーションを掛けてFIREするための目標運用額を設定していますので、結構時間のかかる作業ですね。目標運用額を設定する場合現状の収入で間に合う方は問題なのですが、間に合わない場合は収入を増やす方法を具体的に考えていきます。基本的には3つ方法があります。 ○3つの方法ってなんですか? 1つ目は、「長い時間働く」です。たくさん残業をして手取りを増やす。同僚が嫌がる休日に出勤するなどです。ただ今の御時世残業で稼ぐって発想はいささか時代遅れですね。 ○確かに時代と逆行してますよね。2番めの方法はなんですか? 2つ目は、「時給を上げる」です。自分の仕事における価値を高める方法です。社内で推奨されている資格や資格給で給与アップできる資格を積極的に取るなどは収入アップに直結します。仕事におけるるプロ度・専門性を高めることが大切です。プロ度や専門性を高めても、給与が上がらない会社であれば、次のステップとして「転職」や「独立」も選択肢として出てきます。 ○具体的な目標を持ちながら資格を取り専門性をあげるのは、モチベーションが上がりそうですね。3つ目はなんですか? 3つ目はちょっとハードルがあがりますが「副業で稼ぐ」です。副業を認める企業も増えてきましたので以前より取り組みやすくなってきましたね。副業で稼ぐ具体的な方法の1つは時間で稼ぐです。バイトですね。ただご自身の本業以外の時間を使うことになりますので、限度があるのは確かですね。疲れてしまって本業に支障が出るようだと本末転倒です。 おすすめは、専門性や趣味などを起点とした副業です。仕事を行う上で資格が必要な場合に例えばオンライン上で副業にして稼ぐなんてことも可能です。ただ副業の場合、年20万円を超えたら確定申告が必要ですので注意が必要です。 ○「時給を上げる」と「副業で稼ぐ」も魅力があるのですが確実という点ではモヤモヤしませんか? そうですね。ご自身の次第という点は大きいですね。結婚されている方であれば共働きが確実に収入を増やす方法になります。しかも派遣やパートではなく正社員としてご夫婦ともしっかり働くことは、確実に収入が増えます。一番もったいないのは派遣やパートなのにもかかわらず、正社員とほとんど仕事がかわらない。給与だけ低いというパターンです。ご本人にも何らかの方法で正社員になる努力をすることは大切だと思います。社会は変わりつつありますので、子育てに関して男性も積極的に年休を取得したり、時短労働をすることも、女性のキャリアを中断させないことが重要です。 ○なるほど、ご夫婦の場合は正社員で共働きであれば収入も増えFireにぐっと近づきそうですね。次回8月5日は「目指せFIRE!生活費・支出について考える」をお送りいたします。
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○今週の気になる暮らしのマネーワード何ですか?
「電力不足」です。北海道にも7月から9月まで無理のない範囲で省エネ・節電要請が出ています。 ○電力不足って一体何が起こっているんでしょう? 「発電所を増やせば」って誰もが考えると思うんですが、そう簡単ではないようです。今は石炭・天然ガスの火力発電所が7割を占めています。政府は2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指しているので火力発電所を増やすわけにはいかないんです。 ○ではエコな太陽光発電はどうなんですか? 日本は山が多く、新たに設置できる場所が限られているんです。また夜や雪の降る冬の発電量が限られます。 ○風力発電はどうなんですか? 今洋上風力発電が政府主導で動き始めているんですが、本格稼働するのは2030年と発電が始めるまで時間がかかりそうなんです。残るは原発ですが東日本大震災以降は規制基準が厳格化され今動いているのは3基だけです。 ○八方塞がりなんですね。 特に心配なのが今年の冬なんです。冬になると暖房の使用量がアップし、太陽光パネルも稼働率が低下、そして天然ガスについてはヨーロッパや日本はロシアから個別契約で天然ガスを購入していましたが、代替として天然ガス市場から購入する必要が出てきます。価格の上昇と奪い合いになる可能性もあります。節電要請は冬のほうが本格化する可能性が高く、電力不足は今年だけではなく当面続きそうなんです。 2.「目指せFIRE!(実践編)」 ○今日はメインテーマは「目指せFIRE(実践編)「収入を増やすには」」ですね。前回放送では「プチFIRE」ということでFIREも働くことを加えることで柔軟に対応できるようになるということ、そしてFIREするには「収入」「生活費」「資産運用」の3大要素を検討することが大切とのお話でした。 本日は「収入」について考えてみます。まずは現状を把握することから始めましょう。mihoさん学校を卒業してから今までどの位稼がれましたか? ○「え!」月々の給料や年収は考えたことはありますが、仕事を始めてから今までの収入の合計ですか?考えてみたことないです! もし通帳や給与明細を残してある方なら、過去の収入がわかるはずです。記憶ベースでも良いですからいくら位給料をもらっていたか思い出します。 例えば仕事を始めてから5年位は手取り給与は18万くらいだったなと思いました頂くと、あなたの最初の5年間の収入をざっくりベースで把握できます。 18万円X12ヶ月=216万円が手取り年収ですね。これが5年間続いていれば、216万円X5年間=1080万円が働き始めてから5年間の収入になりますね。 ○なるほど 20年間働いた人が、最初の5年が18万円の月給、次の5年が25万円の月給、次の5年が30万円の月給、直近5年の月給が35万円とした場合、20年間での総収入は6480万円になります。 ○まとめて考えると結構な収入になるんですね! ここからがポイントです。残ったもの(資産)について考えます。これは現時点での銀行の通帳の残高、定期預金などあればこれも加えます。積立や投資、そして年金やなども加えます。その他に家や車そして家具など実物資産も金額に換算して加えます。この合計額があなたの資産になります。 ○なるほど、なるほど。 ここから住宅ローンや車のローンがあればローン残高を差し引きます。あなたの資産からローン残高を差し引いた額が、あなたの純資産ということになります。総収入から純資産を差し引いた額が、あなたが今まで支出した金額になります。 ○全体が把握できるんですね。先程の例だと20年働いて収入6480万円の方が、純資産は定期預金と預金で500万円だけだとすると6000万円使ったことになるんですね。それは何とかならなかったのかと反省しそうです。 そうなんです。多くの方が月単位で収入と支出を考えてしまうので、純資産までお金が回らないんですね。たとえば20年間で毎月3万円づつ積み立てると720万円になります。これを仮に利回り5%の商品で運用しながら積み立てると1200万円にハネ上がるんです。ちいさな努力に見えますが20年という時間軸で考えると大きなものなんです。 ○収入と支出を月単位ではなく、もっと大きな単位で考えることが大切なんですね。 そのとおりです。将来の計画につても同じように現状を踏まえ大きな単位で考えることが大切です。「収入を増やすには」もう少しお話がありますので次回その2で続きをお話します。 以上 ●気になる暮らしのマネーワード「実質金利」 ○今週の気になる暮らしのマネーワードは何ですか? 「実質金利」です。 ○金利ですね、実質という言葉がつくと何が変わるんですか? 実質金利というのは「金利」から「インフレ率」を引いたものなんです。金利がインフレ率より高ければ、この状態は実質金利がプラスという状況です。銀行にお金を預けて利息が増えれば「トク」ということになります。 逆にインフレ率が金利より高い状態、「金利」引くことの「インフレ率」がマイナスとなり、実質金利はマイナスとなります。この状態は銀行にお金を預けて利息が増えるペースよりモノの値段が上昇するほうが速くなり、お金の価値が実質的に目減りすることになります。お金をもっているより消費や投資をしたほうがお得ということになります。 ○なるほど。日本の実質金利はどのくらいですか? 日本は「ゼロ金利」でインフレ率は2%ですので、実質金利は△2%くらいです。 ○貯金より投資と言うのは実質金利がマイナスの時は理にかなっているんですね。海外はどうなんですか? アメリカの金利は2%程度ですがインフレ率は8%となっており、実質金利は△6%くらいなんです。またヨーロッパの金利は0.5%で、インフレ率は7%となっていますので、実質金利は△6.5%くらいです。 実質金利で見ると一番高いのがなんと日本なんです! ○それは意外ですね。 アメリカやヨーロッパが利上げを急いでいる理由の1つがこの実質金利の大幅なマイナスです。日本は利上げをしない理由は実質金利を見るとよくわかります。ただ今後の行方が非常に気になります。 ○それはなぜですか? インフレの主な原因はコロナ明けによる消費の急回復ですので、やがて収まる一時的なものと考えられています。インフレが収まった後の実質金利がどうなっているのか?その結果が景気にどう影響するのか?が気になるポイントです。 なるほど~。そういうことなんですね。 さて、今日のメインテーマは「目指せFIRE(応用編)」ですね。前回実践編放送では「FIRE」は年間支出の25倍を投資に回し、年利4%で運用することを目標にして、運用成果を取り崩し生活費に充てるというものです。ただFIREを目指すには覚悟と忍耐が必要ということでした。今日は応用編として「プチFIRE」? やはりFIREを実現するには覚悟と忍耐、そして時間が必要ですのでハードルが高いのも事実です。でもFIREの考え方を生活に取り込むことで、より自由度の高い生活をおくることは可能です。 ○プチFIREの具体的な方法を教えて下さい! FIREの基本的な考え方は生活費の全てを運用益から出すというものです。それを生活費の一部を働くことから出すという考え方に変えることでハードルは下がります。年間の生活費が200万円の場合は25倍ですので5000万円を運用に回す計算になります。これを、100万円を働くことで収入を得るパターンに変えることで2500万円を運用に回すという目標に変わります。 ○なるほど! 例えば年収500万円の方で生活費が年200万円の場合は、残り150万円を運用に回すことで、仮に4%で運用できたとすると11年で2500万円に到達します。300万円を運用に回す場合は5年弱で2500万円に到達する計算です! ○働くことを加えることで柔軟に対応できるようになるんですね。 FIREするには、3大要素を検討することが大切です。1つ目は「収入」。具体的にはご夫婦の場合であると世帯収入です。FIRE達成まで、どう増やすのかを考えること。2つ目は「生活費」です。節約をゲームとして楽しみ自分たちの価値観にあった「ミニマムな暮らし」をどうやって実現するか。3つ目は「資産運用」です。FIREを達成するまでは如何に運用資産を成長させるのか、そしてFIRE達成後は如何に安定した運用益を確保させるのかです。 ○今までは、定年まで働いて、老後は年金と考えていましたが、FIREを加えることで仕事の選択肢と暮らしのゆとりが生まれそうですね! ただ3大要素を検討するのは奥が深そうです。 では次回はFIRE実践編の続きとして収入を増やすことを深掘りしましょう! ○それは楽しみです。次回7月15日は「収入を増やすには」をお送りいたします。 【オンラインセミナー】 「投資の基本を学ぶ(4回シリーズ)」 投資を始めてみたが、基本がよくわからないという方向けの講座です。 2回目:株式投資について(株価を動かす要因、株価と指標、具体的な手順) 7月13日(水)18時~19時30分 お申し込みはコチラ ※参加希望者はHPより申込ください。後日IDとパスワードをメール致します。 |
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