番外編「大きく変わった教育費」
教育費無償化のリンクは本文の最後辺りに貼っておきます! ○教育費の無償化が始まり教育費の準備の仕方が大きく変わっています。「どう変わったのか!準備はどうしたらよいのか!」を詳しく解説頂きます。 mihoさん、「人生の3大支出」ってご存知ですか? ○ 「人生の3大支出」ですか? 暮らしの中でお金がかかることといえば、住宅ローンと子供の教育費、心配なのは老後ですね そうですね。「人生の3大支出」は教育費、住宅購入資金、老後資金。かつては子供の教育資金と住宅ローン返済のめどが立った50代後半の「ためどき」に老後資金を準備するのが一般的でしたが、ライフスタイルの多様化の影響で60代まで教育費や住宅ローン返済が続くケースが増えているんですよ。今日は「人生の3大支出」の内「教育費」についてスポットをあててお話していきます。 mihoさん、幼稚園から大学まで、子供1人当たりにかかる教育費はいくらくらいかわかりますか? ○ そう言われると・・・大学までだと500万は超えますよね 幼稚園から大学まで、子供1人当たりにかかる教育費は1000万円以上と言われているんですよ ○え!1000万円!2人兄弟だと2000万円ですか!びっくりです。どうしましょう!!! ただ、2019年10月からの幼保無償化、2020年4月からの私立高校授業料の実質無償化などによって、教育費の負担は軽減される方向にあるんですよ。また1000万円の中には日々の生活費も含まれていますので、どこかで1000万円をお金をまとめて用意しなければというわけではありません。 ○少しホッとしました。まず幼児教育・保育無償化について教えて下さい 幼稚園、保育所、認定こども園なら3~5歳児クラス(春の年齢で考える)の3年間が、原則として無償化の対象となります。以前は、小学校に入ったところでパートなどで働き始めたり、フルタイムに戻ったりする主婦の方が多かったのですが、この幼保無償化によって、ご夫婦共々お仕事を続けられる環境が3年早まってきたと言えます。 ○それは良いことですね。小中の授業料や教科書代は以前より無償化されていますよね。高校はどうなんですか? 公立高校は以前から授業料の実質無償化が進められていました。私立高校も2020年から支給額が授業料を勘案した水準に引き上がられ実質無償化進んでいます。世帯年収が590万円未満の世帯は実質無償化となり、910万円未満の世帯は公立は実質無償、私立は授業料の一部を支給という形です。 ○いいですね!私立も含めて高校までの授業料などの負担がなくなるのは家計へのインパクトは大きいですね! そうなんです。そして2020年4月から「高等教育の無償化」も開始されました。大学・短大・高専・専門学校などが対象です。無償化の対象条件がありますが、お子様の将来のため好きな進路を選ばせてあげるというのが親心ですが、経済的な理由から進学を諦めるといったことが大きく減ると思われます。 ○親としては子供の夢を叶えさせてあげたいですよね。具体的にはどんな制度なんですか? 具体的には、奨学金の給付と授業料や入学金の免除などが受けられます。具体的には国公立の大学で自宅から通う場合は35万円の奨学金がもらえて、かつ入学金28万円、授業料54万円が減免されます。私立大学で下宿する場合は91万円の奨学金がもらえて、かつ入学金26万円、授業料70万円が減免されます。ただし収入などに応じ3つに区分され、満額、満額の3分の2,満額の3分の1と給付・免除額が変わるので注意が必要です。 ○随分と親の負担は減りますね?すべてのご家庭が対象なんですか? 残念ながら条件があります。減免対象条件は「資産」「年収」「学習欲」の3つで判断されます。資産はお持ちの金融資産が1250万円未満の方、年収はご夫婦でお子様2人の場合は世帯収入が380万円以下の方(家族構成によって細かく別れています)、あとお子さんの2年生までの成績等が「学習欲」として判断されます。また申込は高校3年生の6,7月申込、9,10月に採用決定となるので、のんびりはしていられません。 ○教育費の無償化について知ることは大切ですね。教育費の無償化を知った上で私達はどう対応すればよいでしょうか? ざっくりいうと、高校までに家族が負担する部分は、給食代弁当代などの昼食費、クラブ活動や行事などの課外活動費、塾・夏期講習など学習費です。これらの負担部分は別途用意するのではなく生活費の中に含まれていくと思います。大きな負担が予想される部分は大学・専門学校などへの備えですね。この部分は事前に積立をするなど準備が必要かと思います。進学先等によって大きく異なりますが、お子様が18歳になるまでにお一人あたり200万円程度を目標に積み立て用意するのが良いでしょう。子供が生まれてから17年間月1万円積み立てると200万円以上になる計算です。「つみたてNISA」で運用しながらであれば、月の負担額はもっと小さくなります。お子様の夢を叶えてあげる上でも事前準備は大切ですね。 あともう一つは保険です。保険の定期部分は「子供1人当たりにかかる教育費は1000万円」をベースに保険をかけている方が少なくありません。例えばお子さんが2人いる場合は2000万円の定期保険がかかっている等です。無償化が始まった現状を踏まえると、ざっくりいうと半分くらいの保障で十分かと思いますので、保険の見直しをして月々の負担額を減らすことも可能かと思います。 教育の無償化について参考になるリンク ○高等教育(大学・短大・高専・専門学校)の無償化 https://www.mext.go.jp/kyufu/index.htm ○私立高校の実質無償化 https://www.mext.go.jp/content/20200117-mxt_shuugaku01-1418201_1.pdf ○高校の就学支援金 https://www.mext.go.jp/content/20200122-mxt-shuugaku01-100014428_1.pdf ○幼児教育・保育の無償化 https://www.gov-online.go.jp/cam/shouhizei/youhomushouka/ また12月18日に「教育費無償化で変わる!教育資金づくりのお話@帯広」というセミナーも開催しますので、ご興味のある方はぜひご参加下さい。ホームページから申し込みできます!リンク先はこちら⇒帯広セミナー 次回の放送は11月5日(金)「NISAを成功に導くには!その2」として「一般NISA」「ジュニアNISA」の実践法です。 --
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