その13,「始めてみる?投資の勉強法」です。
○新年ということで、今年から資産形成・資産運用に取り組もうとお考えの方も多いと思います。また既に取り組まれている方も、より深く投資を知りたいと思っている方もいらっしゃいます。砂川さん、お薦めの勉強法はありますか? そうですね。個人投資家の方々が投資について学ぶ方法としては「投資入門書を読む」「ネットから情報を得る」「勉強会やセミナーに参加する」などがありますね。それぞれお薦めのやり方があるので、ご紹介します。 ○ぜひお願いします。まず入門書あたりから教えて下さい。 了解しました。本屋さんに行くとマネーコーナーに様々な本がおいてありますね。 ○本当にたくさん置いてあります。正直どれを選んでいいのかよくわからないですね。 そうですよね。実はたくさんある投資本の中でも、プロの投資家が必ず目を通す名著と言われる本が何冊かあります。 ○え、どんな本なんですか? チャールズ・エリスの「敗者のゲーム」とバートン・マルキールの「ウォール街のランダム・ウォーカー」という本です。1970年代80年代に初版が販売され、それ以降アップデートされている投資本の名著中の名著です。いずれもマーケットに精通した重鎮が書いた本ですので、大変説得力が有り投資のプロは必ず読んでいる本です。 実際、あなたがアドバイスを受けようとしている投資のプロ「証券マンや銀行マン」に「敗者のゲーム読んだことある?」って聞いてみて、「なんですか、それ?」って言われたら、(その人から)アドバイスは受けないほうがいいですね(笑) ただこれらの本は初心者にはむずかしいのかなと言う印象です。実はこのエリスとマルキールの二人が投資初心者に向けて書いた本があるんです。「投資の大原則」という本ですが、初心者の方にも「自分のお金をどう運用するのか?」についての原則が簡潔に書かれているので読みやすいと思います。 ○それは興味が湧きますね。でももっと身近で、日本人が書いた本はありませんか? あるんです。1950年代とちょっと古い本なんですが、伝説の億万長者が、自分が億万長者になるまでのプロセスを詳しく書いた本があるんです。多くの成功者が実は読んでいたという本です! ○なんですか!!! 興味津々です! 本多静六という方が書いた「私の財産告白」という本です。本多静六さんは苦学の末、東大の助教授になるんです。大学の教授はサラリーマンですよね。彼はその給与の一部を投資に回して億万長者になるのですが、そのプロセスを事細かに書いてあるのがこの本なんですよ。時代的には古い本なんですが、投資の本質が書いてある、これも名著です。文庫本も出てますので気軽に読めて良いですよ。 今紹介した2冊に共通の部分があります。mihoさん何だと思いますか? ○時代も国も違う本で同じことが書かれている???何なんですか? 「まずは節約して貯金をしよう!」です。 その時その時の流行本に手を出すより名著にしっかり目を通すのがよいかと思います。名著として残 る本は、時代を超えた投資の本質が書かれているからですね。 もう良い時間になりましたね。「ネットから情報を得る」の部分は次回にいたしましょう。 ○はい!ありがとうございます。次回の放送は1月21日(金)、その14「投資の勉強法-ネットから情報を得るには?」です。
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