その10「イデコって何ですか?」
○前回までは「NISA」に関するお話でした。今日から「イデコ」ですね。「NISA」と「イデコ」はセットで聴きますよね。「イデコ」は年金というイメージですが、合っていますが そうです。イデコは年金です。正確には個人型確定拠出年金といいます。 ○ 私達は国民年金と会社員の方であれば厚生年金に入ってますよね。私の給与明細から毎月しっかり天引きされています。 ですね。会社員の方であれば、健康保険と年金の両方が天引きされていますよね。しかも結構な金額が天引きされています!よく年金は3階建ての建物になぞらえて、1階部分が国民が皆加入している国民年金、2階部分が会社員・公務員の方であれば厚生年金、自営業の方であれば国民年金基金となります。そして3階部分にイデコが属する確定拠出年金があるという3階建てのイメージが日本の年金制度なんです。 ○1階2階部分は給与明細で天引きされている部分ですね! そうです。国民年金と厚生年金は公的年金と言われるものですね。この公的年金は現役世代が保険料を負担し高齢者を支えている仕組みなんです。 ○えええ!私の給与天引きされているお金は将来の自分のためではなく、今、年金をもらっている方々に使われているんですか? そうなんです。勘違いされている方も多いんですが公的年金は社会全体で高齢者の方を支えていこうという仕組みなんです。公的年金は65歳以上から終身でもらえる老齢年金だけでなく、病気やけがなどで障害をおった場合の障害年金や一家の大黒柱がなくなった場合にも支給される遺族年金があります。いわゆる老後ばかりでなく長い間収入を得られなくなった場合のリスクを保障するなど保険の意味合いが強い制度なんです。 ただ1990年代は5人で1人の年金を支えていたのに、2025年には2人で1人の年金を支える必要があるんです! ○それは私も聞いてことがあります。少子高齢化の影響ですよね。 そうなんです。社会全体が高齢者を支える公的年金制度は少子高齢化に弱い制度なんです。それを補うため公的年金の中でも積立金を活用し、弱点を補おうとしています。 ○イデコのある3階部分はどうですか? 細かく言うと色々あるのですが、主に確定拠出年金が3階部分にあたります。確定拠出年金はじぶん年金などとよばれることもある通り自助努力による年金、将来の自分のために自分が積み立てる年金のことを言います。始めるかどうかは個人の選択となります。確定拠出年金には企業が実施する「企業型確定拠出年金」と個人が加入する「個人型確定拠出年金」があります。イデコはこの「個人型確定拠出年金」の愛称です。一方「企業型確定拠出年金」は401KもしくはDCと呼ばれています。 ○将来の自分のために自分が積み立てる年金はイデコなんですね。 確定拠出年金は加入者自身が資産を運用し、将来の年金額はそれぞれの運用次第で変わり、掛金とその運用益との合計額をもとに金額が決まります。確定拠出年金は積み立てた年金原資を全て受け取ると終了します。途中で死亡した場合残りは遺族に支払われる年金です。 ○自分で運用するんですね。その意味ではしっかり学んで年金を増やすことも可能になりますね。 そうですね。仕組みや様々な優遇もありますので次回にお話します。 次回の放送は12月3日(金)その11「イデコと企業型どちらがいいの?」です。イデコと企業型の違いについてお話します。 [帯広で12月にセミナーを開催します] 2本立てのセミナーです。 12月17日「老後の資金づくりのお話@帯広」 12月18日「教育費無償化で変わる!教育資金づくりのお話@帯広」 ご興味のある方はぜひご参加下さい。ホームページから申し込みできます! リンク先はこちら⇒帯広セミナー
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