トピックス「オリンピックの未来」
先日パリ・オリンピックが開催された。日本は海外で行われたオリンピックでは金メダル、メダル総数ともに過去最多を更新し盛況に終わった。
最近のオリンピックは現会長のトーマス・バッハのもと「若者」や「女性」をターゲットの新種目、新競技の採用を推進してきた。その象徴が都市型アーバンスポーツと呼ばれるスケートボードやブレイキン、BMXであり、また参加選手数が男女同伴になったこともその流れだ。現代のオリンピックは商業主義を追求した結果、肥大化の一途を辿ってきたが、実はその求心力にも陰りが見えるようになった。パナソニックやトヨタ、マクドナルドが最高位スポンサーを降りることも発表された。もちろん本業との兼ね合いがあるので一概には言えないが、オリンピックの理念と商業主義の乖離、そして娯楽の多様化や依然として続く紛争なども原因だと思われる。
次回のロサンゼルス大会では北米で人気のラクロスやフラッグフットボール、インドで大人気のクリケットが実施される。逆にブレイキンはパリオリンピック限りでロス大会では実施されない。そして都市型スポーツの次はeスポーツを見据えた動きもある。実は2025年にIOCはサウジアラビアで新大会「オリンピック・eスポーツ・ゲームズ」を開催すると決定した。競技に使用するのはシューティングゲームや対戦型格闘技ゲームが多く、この分野においては日本のゲーム開発会社が世界をリードしている。将来ゲーム等のコンテンツ産業が自動車や電子部品を上回る輸出産業になるのかもしれない。
先日パリ・オリンピックが開催された。日本は海外で行われたオリンピックでは金メダル、メダル総数ともに過去最多を更新し盛況に終わった。
最近のオリンピックは現会長のトーマス・バッハのもと「若者」や「女性」をターゲットの新種目、新競技の採用を推進してきた。その象徴が都市型アーバンスポーツと呼ばれるスケートボードやブレイキン、BMXであり、また参加選手数が男女同伴になったこともその流れだ。現代のオリンピックは商業主義を追求した結果、肥大化の一途を辿ってきたが、実はその求心力にも陰りが見えるようになった。パナソニックやトヨタ、マクドナルドが最高位スポンサーを降りることも発表された。もちろん本業との兼ね合いがあるので一概には言えないが、オリンピックの理念と商業主義の乖離、そして娯楽の多様化や依然として続く紛争なども原因だと思われる。
次回のロサンゼルス大会では北米で人気のラクロスやフラッグフットボール、インドで大人気のクリケットが実施される。逆にブレイキンはパリオリンピック限りでロス大会では実施されない。そして都市型スポーツの次はeスポーツを見据えた動きもある。実は2025年にIOCはサウジアラビアで新大会「オリンピック・eスポーツ・ゲームズ」を開催すると決定した。競技に使用するのはシューティングゲームや対戦型格闘技ゲームが多く、この分野においては日本のゲーム開発会社が世界をリードしている。将来ゲーム等のコンテンツ産業が自動車や電子部品を上回る輸出産業になるのかもしれない。
投資研究「外貨建債券」
企業や政府などの発行体が、市場から資金を借り入れするために発行する有価証券を債券といいます。債券は投資家からの借金であるため、発行体は定期的に利息を支払い、満期になれば元本を返済します。日本はご存じの通り金利水準が低いことから、より金利水準の高い海外の通貨で発行された債券である外貨建債券が注目されています。債券は株式と違い償還日があり、その間定期的に利払いがある。契約時に償還日と額面が確定されているので、発行体の破綻やデフォルト(債務不履行)がなければ将来の運用成果が確定する。株式も配当や株価上昇によって投資家に利益を還元することになるが、これらは発行体の業績や景気などによって変動するので将来の運用成果は確定できない。また債券は資金が必要になった時にも一定程度の換金性もあり、償還時には額面で戻ってくることが担保されているので値動きも限定的である。
現在米10年国債の利回りは3.7%(米ドルベース)程度あり、日本の10年国債の利回り0.8%程度とは大きく開きがある。もちろん為替変動リスクも考えなければいけないが、長期で見ると魅力的な水準であると思われる。
企業や政府などの発行体が、市場から資金を借り入れするために発行する有価証券を債券といいます。債券は投資家からの借金であるため、発行体は定期的に利息を支払い、満期になれば元本を返済します。日本はご存じの通り金利水準が低いことから、より金利水準の高い海外の通貨で発行された債券である外貨建債券が注目されています。債券は株式と違い償還日があり、その間定期的に利払いがある。契約時に償還日と額面が確定されているので、発行体の破綻やデフォルト(債務不履行)がなければ将来の運用成果が確定する。株式も配当や株価上昇によって投資家に利益を還元することになるが、これらは発行体の業績や景気などによって変動するので将来の運用成果は確定できない。また債券は資金が必要になった時にも一定程度の換金性もあり、償還時には額面で戻ってくることが担保されているので値動きも限定的である。
現在米10年国債の利回りは3.7%(米ドルベース)程度あり、日本の10年国債の利回り0.8%程度とは大きく開きがある。もちろん為替変動リスクも考えなければいけないが、長期で見ると魅力的な水準であると思われる。