トピックス「銅価格」
最近また銅を使うものが盗まれる事件が相次いでいます。電力ケーブルや神社の屋根の銅板、エアコンの室外機など銅を使用したものの盗難がニュースで報道されたりしています。警察庁によると去年1年間で発生した金属類の盗難被害件数は前年比で約1.5倍増加し、1万6千件を超えたそうです。
盗難が増えた理由はずばり銅価格の上昇です。5月には銅の先物価格が一時、1トン=11000ドルを超え史上最高値を更新しました。日本円にすると約175万円にもなり、盗まれた銅は金属の回収業者に持ち込まれ現金化されています。銅は非常に使い勝手のいい金属で、錆びにくくて電気を通し、熱伝導率も高い。自動車、建築、機械、電化製品などあらゆる製品に使用されており、人々の生活に欠かせない金属なのです。
そして今AIの普及による電力需要の増加や脱炭素化への取り組みが銅価格の上昇要因になっています。AIサービスを提供するためには大量の電気を使うデーターセンターが必要で、そこに電気を届けるケーブルに銅は使われていますし、世界で増加している電気自動車にはガソリン車の3~4倍の銅が必要といわれています。
10円硬貨にも多くの銅が使われています。10円硬貨を作るのに10円以上の材料費がかかってしまわないよう、限りある資源の利用法を考えなければいけません。
最近また銅を使うものが盗まれる事件が相次いでいます。電力ケーブルや神社の屋根の銅板、エアコンの室外機など銅を使用したものの盗難がニュースで報道されたりしています。警察庁によると去年1年間で発生した金属類の盗難被害件数は前年比で約1.5倍増加し、1万6千件を超えたそうです。
盗難が増えた理由はずばり銅価格の上昇です。5月には銅の先物価格が一時、1トン=11000ドルを超え史上最高値を更新しました。日本円にすると約175万円にもなり、盗まれた銅は金属の回収業者に持ち込まれ現金化されています。銅は非常に使い勝手のいい金属で、錆びにくくて電気を通し、熱伝導率も高い。自動車、建築、機械、電化製品などあらゆる製品に使用されており、人々の生活に欠かせない金属なのです。
そして今AIの普及による電力需要の増加や脱炭素化への取り組みが銅価格の上昇要因になっています。AIサービスを提供するためには大量の電気を使うデーターセンターが必要で、そこに電気を届けるケーブルに銅は使われていますし、世界で増加している電気自動車にはガソリン車の3~4倍の銅が必要といわれています。
10円硬貨にも多くの銅が使われています。10円硬貨を作るのに10円以上の材料費がかかってしまわないよう、限りある資源の利用法を考えなければいけません。
銅先物COMEXの推移(過去10年間)
投資研究「REIT(リート)」
REIT(Real Estate Investment Trust)とは「不動産投資信託」のことです。投資家から集めた資金で不動産を保有し、そこから生じる賃料収入や売却益などを投資家に分配する投資信託です。REITは小口の資金で不動産への投資が可能となり、不動産市場の活性化や個人の資産運用の多様化につながる金融商品です。日本のREITは「J-REIT」(ジェイリート)と呼ばれ、約60銘柄が上場しています。そもそも不動産は株式や債券と違い、流動性が低いのですが、REITは市場に上場することにより流動性を確保しています。市場で売買が行われているため、株式と同じように売買を行うことができます。
メリットは①実物不動産への投資が少額でできる、②複数の不動産に分散投資ができる、③物件の維持管理は専門家が担当してくれる、④証券取引所に上場しているのですぐに換金できる等々。 デメリットは①不動産市場の影響で物件価格や賃貸料が変動する、②金利の変動により金融機関への借入返済額が変動する、③地震・火災などにより物件が被災した場合は収益が変動する等々です。
今長期金利の先高観から東証REIT指数は下落しています。金利が上昇すると借入金の利払いが増加し収益を圧迫するとの懸念が強まっているからです。その結果好調な株式市場と比較すると大きく劣後しています。過去1年の騰落率を見ると、東証株価指数(TOPIX)が約19%の上昇しているのに対し、東証REIT指数は約7%の下落となっています。(2024年6月20日現在)しかしながらREIT銘柄の価格が下落すると投資金額が減少し、それと反比例して分配金利回りは上昇することにつながります。現在の東証REIT指数に採用されてる銘柄の平均分配金利回りは約4.7%で非常に魅力的な水準となっています
REIT(Real Estate Investment Trust)とは「不動産投資信託」のことです。投資家から集めた資金で不動産を保有し、そこから生じる賃料収入や売却益などを投資家に分配する投資信託です。REITは小口の資金で不動産への投資が可能となり、不動産市場の活性化や個人の資産運用の多様化につながる金融商品です。日本のREITは「J-REIT」(ジェイリート)と呼ばれ、約60銘柄が上場しています。そもそも不動産は株式や債券と違い、流動性が低いのですが、REITは市場に上場することにより流動性を確保しています。市場で売買が行われているため、株式と同じように売買を行うことができます。
メリットは①実物不動産への投資が少額でできる、②複数の不動産に分散投資ができる、③物件の維持管理は専門家が担当してくれる、④証券取引所に上場しているのですぐに換金できる等々。 デメリットは①不動産市場の影響で物件価格や賃貸料が変動する、②金利の変動により金融機関への借入返済額が変動する、③地震・火災などにより物件が被災した場合は収益が変動する等々です。
今長期金利の先高観から東証REIT指数は下落しています。金利が上昇すると借入金の利払いが増加し収益を圧迫するとの懸念が強まっているからです。その結果好調な株式市場と比較すると大きく劣後しています。過去1年の騰落率を見ると、東証株価指数(TOPIX)が約19%の上昇しているのに対し、東証REIT指数は約7%の下落となっています。(2024年6月20日現在)しかしながらREIT銘柄の価格が下落すると投資金額が減少し、それと反比例して分配金利回りは上昇することにつながります。現在の東証REIT指数に採用されてる銘柄の平均分配金利回りは約4.7%で非常に魅力的な水準となっています